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クラスメソッド株式会社 あしさん(芦沢広昭) Organizations環境の証跡管理に「CloudTrail Lake」を おすすめする理由 2024-04-16 Ops-JAWS Meetup34 Organizations & ControlTower

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⾃⼰紹介 2 ● 〜2021年8⽉まで 独⽴系SIer ○ 客先常駐でインフラエンジニア(OS)、AWSなし ● 2021年9⽉ クラスメソッド⼊社 ● 2022年6⽉ マルチアカウント案件に初めて関わる ○ 「Organizations..? Control Tower..?」 ● 〜2024年 マルチアカウント関連のアウトプット多め ○ 「マルチアカウント関連サービスならまかせろ」 ● 2024年3⽉ 2024 Japan AWS Top Engineers(Security) に ○ 「マルチアカウント関連サービスのおかげ!!!」 ● 所属 ○ クラスメソッド株式会社 ● 名前(ニックネーム) ○ 芦沢 広昭(あしさん) ● 普段の業務 ○ AWSインフラ設計構築‧コンサル ● 趣味 ○ ライブに⾏くこと (⾳楽、お笑い) ○ ゲーム (MHWs)

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Organizations/Control Tower環境で 「必ず」話題になる(と思っている) CloudTrail管理 についての話をします 本⽇は 3

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AWS CloudTrail とは? 4 AWSアカウント内のAPIアクティビティを イベントログとして記録‧保存するサービス → AWSの業務監査‧リスク監査の実現、ガバナンスの基本

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AWSアカウント上で 「誰が」「いつ」「何をしたか」 を記録するサービス もっとざっくりした説明 5

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マルチアカウント環境のCloudTrail 管理によく使う設定 6 証跡:CloudTrailイベントをS3などの永続ストレージに出⼒する設定 組織の証跡:CloudTrail証跡をOrganizations組織内の全アカウントに作成する機能

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Organizations環境の証跡管理で考慮すべきこと 7 ● 統制 ● コスト ● 運⽤

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CloudTrailの取得設定を、勝⼿に変更させたくない 証跡管理における「統制」 8

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証跡管理における「コスト」 9 CloudTrailの設定によって、余計なコストを発⽣させたくない

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証跡管理における「運⽤」 10 過去のCloudTrailログを閲覧させる時、Athenaの管理コストが発⽣

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Organizations環境の証跡管理における「課題」 11 ● 統制: 設定によっては勝⼿に変更されてしまう可能性 ● コスト: 証跡の重複で他アカウントでコストが発⽣ ● 運⽤: ログ閲覧⽤Athenaの管理コストが発⽣

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参考:「組織の証跡」利⽤におけるデメリット 12 Org管理のCloudTraill 証跡の重複による「想定外」のコスト増の可能性 https://dev.classmethod.jp/articles/costs-cloudtrail-after-update-ct-landing-zone/

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CloudTrail Lakeなら解決できるかも? という話をします ここからは 13

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CloudTrail Lakeの独⾃機能:イベントデータストア 14 ログがイベントデータストア(AWS管理の独⾃ストレージ)に保存される

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CloudTrail Lakeの独⾃機能:クエリエディタ 15 CloudTrailのマネコンソールからクエリ可能、Athenaは不要

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細かい設定なしで、ログの可視化が可能 CloudTrail Lakeの独⾃機能:ダッシュボード 16

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CloudTrail Lakeの料⾦ 17 ● データ取り込み ○ 7年保存:〜2.5 USD/GB(ログ量によって安くなる) ○ 1年保存:0.75 USD/GB(固定) ● データ保持 ○ 無料(取り込み料⾦に含まれる) ● データクエリ ○ 0.005 USD/GB(Athenaと同じ) ※上記は、イベントデータストアを管理するアカウントのみで発⽣する https://aws.amazon.com/jp/cloudtrail/pricing/

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CloudTrail Lakeによる「統制」 18 そもそもリソースが存在しないので、勝⼿に設定変更できない

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CloudTrail Lakeの「コスト」 19 コストは管理アカウントのみで発⽣、他のアカウントでの個別の証跡管理が無料

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CloudTrail Lakeによる「運⽤」 20 組み込まれたクエリエディタで、ログが閲覧可能 (運⽤コストなし)

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CloudTrail Lakeの直近のアップデート 21 ● ダッシュボードの拡充(2024年11⽉) ○ ハイライト、マネージドダッシュボード、カスタムダッシュボードが追加 ● リソースベースポリシーによるクロスアカウントアクセス(2024年11⽉) ○ イベントデータストアへの他アカウントからのアクセス許可が可能に ○ ただし、現状は管理者向けのアクセス許可の仕様 ● ⽣成AIによる⾃然⾔語からのクエリ⽣成、結果の分析(2024年11⽉) ○ クエリエディタから⾃然⾔語でクエリ⽣成できる ○ ハイライトダッシュボードでクエリ結果分析が可能に ○ 上記は現在⽇本語⾮対応(英語のみ)

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CloudTrail Lakeに改善してほしいこと 22 ● コストをもっとお安く...! ○ 安くなったけど、やっぱりまだちょっと⾼い ● リソースベースポリシーをより細かく制御したい ○ イベントデータストアを共有すると全部⾒えてしまう ● ⽣成AIによるクエリ⽣成で⽇本語をサポートしてほしい ○ 英語でのクエリ⽣成のなかなか良いので、尚更ほしい

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まとめ:私がCloudTrail Lakeをおすすめする理由 23 ● 統制 ○ 管理アカウントでのみ変更が可能(他アカウントでの変更は構成上できない) ● コスト ○ 管理アカウントのみに集約できる(他アカウントは無料) ● 運⽤ ○ クエリや可視化が管理コストなしで利⽤可能(AthenaやQuickSightが不要) ● その他 ○ 定期的にアップデートされている シングルアカウントでも使えます。まずは試しに使ってみてほしいです!!

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参考:以前似たような話をした時の資料 24 CloudTrail、CloudTrail Lake、Security Lakeを様々な⾯で⽐較しています https://dev.classmethod.jp/articles/marucla2-cloudtrail-management-in-multiaccount/

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