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より良い学振申請書(DC)を作ろう 2025

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April 18, 2025

より良い学振申請書(DC)を作ろう 2025

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Lui Yoshida

April 18, 2025
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  1. 1 • 東京大学 大学院工学系研究科 准教授 • 専門は教育工学(アクティブラーニング、生成AI オンライン学習、ファカルティ・ディベロップメント) • コロナ禍における教育のオンライン化支援の貢献が認められ、

    オンライン授業等におけるグッドプラクティス総長表彰 (2021) • オンライン意見交換ツール「LearnWiz One」を開発し、 世界最大 の EdTech コンペティション GESAwards 2021 R&D 部門で世界大会優勝 • 教育における生成AI利活用に関する活動が評価され、 日本工学教育協会 第29回 工学教育賞(業績部門)受賞 (2024) • 学振に関して • 2012~2014年度 日本学術振興会 特別研究員 (DC1) • 大学院生時代から学振申請書作成ワークショップを自主的に実施し、計300を超える幅広 い学振申請書のフィードバックをした経験 @luiyoshida
  2. 4

  3. 5 • 若手研究者を支援するための制度 • 研究奨励金 月額20万円支給(特別手当支給対象者は23万円) • 研究費 年間最大150万円支給 •

    特別研究員(DC)に採択された79.0%の方が10年以内に「常勤の研究職」に 着任 • 出典: 特別研究員-DCの就職状況調査結果について https://www.jsps.go.jp/file/storage/j-pd/3/syusyoku/R5_DC.pdf ) • (吉田の印象)申請書を書くこと自体に価値がある • 研究者は自分の研究をわかりやすく伝えることが大事
  4. 7 • 1段階目 • 5段階の評点(絶対評価) • ①自身の研究課題設定に至る背景が示されており、かつその着想が優れ ていること。また、研究の方法にオリジナリティがあり、自身の研究課 題の今後の展望が示されていること •

    ②学術の将来を担う優れた研究者となることが十分期待できること • 上記を踏まえて、5段階の総合評価の評点(相対評価) • 2段階目 • 他者の評価・意見も参考に4段階の評点
  5. 9

  6. 11 • 研究の概要及び研究の位置づけ(1p) • 研究課題名 • 研究概要(500文字程度) • 当該分野の状況や課題等の背景 •

    本研究計画の着想に至った経緯 • 研究目的・内容等(2p) • 研究目的 • 研究方法・研究内容(どのような計画で、何を、どこまで明らかにしようとするのか) • 研究の特色・独創的な点(先行研究等との比較) • 本研究の完成時に予想されるインパクト、将来の見通し • 概念図 • 人権の保護及び法令等の遵守への対応(1p) • 研究遂行力の自己分析(2p) • 自身の研究遂行力・強み(研究における主体性、発想力、問題解決力、知識の幅・深さ、 技量、コミュニケーション力、プレゼンテーション力などの観点から、具体的に記入。) • 今後研究者として更なる発展のため必要と考えている要素や意欲的に取り組みたいと考え ている事項
  7. 13 • ここからもあくまでも参考意見で! (自分なりに思考して、自分なりのストーリーを作るのが大事) • 研究の位置づけ • 当該分野の状況や課題等の背景 • 社会的な課題や学術的な課題をわかりやすく記述する

    • 社会的な課題: 社会的に問題になっているところ、解決する意義がある課題 • 学術的な課題: 先行研究でまだ明らかになっていないところや課題 • 本研究計画の着想に至った経緯 • 課題を踏まえて、提案する研究の着想に至ったストーリーを論理的かつ 具体的に記述する
  8. 14 • 研究目的・内容等 • 研究目的 • 研究内容を全て包括するような目的を記述する • 研究方法・研究内容(何を、どこまで明らかにしようとするのか) •

    目的に対して整合性のある方法を用いる • 具体的に何をするのかに加えて、なぜそれをするのか含めて記述する • 他の方法ではなく、なぜ提案する方法を用いるのかを記述する (ただ単にこういう方法を用いるは説得力が低い) • 研究の特色・独創的な点(先行研究等との比較) • 特色: 他の研究でも用いられているが、一般には用いられていない特徴的なところを記述する • 独創的な点: 他の研究でもやられていない、自分の研究の独創的なところを記述する • 本研究の完成時に予想されるインパクト、将来の見通し • 実際に研究が上手くいった時の具体的な社会的なインパクトや学術的なインパクトを記述す る • 概念図 • 研究計画のコアになるところや実験などの概念図を作成する
  9. 15 • 研究遂行力の自己分析 • 自身の研究遂行力・強み(根拠も含めて提示) • 自身の研究遂行力・強み(研究における主体性、発想力、問題解決力、 知識の幅・深さ、技量、コミュニケーション力、プレゼンテーション 力)について、研究プロセスや成果と紐づけながら、具体的なエピソー ドを記述する

    • 研究者として更なる発展のため必要と考えている要素や意欲的に取り組み たいと考えている事項 • より良い研究者になるために今後取り組みたい内容を具体的に書く • 自分にとって必要な要素を具体的に挙げて、どうその要素を獲得してい くかを記述する
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