読みやすいアセンブリ言語

第14期サイボウズ・ラボユース成果発表会
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川崎 正真

Transcript

1. 読みやすいアセンブリ言語 14期ラボユース生 （言語処理系開発コース、メンター：川合さん） 川崎正真
2. 概要 ・作品：sentasm、mnasm（仮） ・目的：読みやすいアセンブリ言語の作成 ・動機：自作cコンパイラのデバッグが大変だった ・開発の途中目標： 　　自作cコンパイラ（開発途中）で出力して、アセンブルできる
3. なぜ、デバッグが大変だったか ・スタックマシン方式だった ・アセンブリ言語に慣れてい無かった 1) 命令に慣れていなかった 2) 読み方に慣れていなかった
4. アセンブリ言語1 ・名前：sentasm（sentence + asm） ・開発期間：24年6月ー11月 ・特徴：英語に寄せた文法
5. アセンブリ言語1 ・fizzbuzzのcコードを 　コンパイルした結果の一部 gasだと、movsxd
6. アセンブリ言語1 ・読みづらい 1) 実際の命令との対応を覚えるのが大変 2) コードブロック単位の意味の把握が大変 ・全ての命令に前置詞などを意味を考えて、当てはめるのは困難
7. アセンブリ言語2 ・名前：mnasm（仮）（名前募集中です） ・現在開発中 ・特徴：ブロック、2種類のマクロ
8. アセンブリ言語2 ・fizzbuzzのcコードを 　コンパイルした結果の一部
9. アセンブリ言語2 ・マクロ1 　・ｃのdefineマクロと同様のもの 　・呼び出し：@label{...}(...) ・マクロ2 　・rustのproc_macroのドメイン特化言語（DSL）版のようなもの 　・DSL をアセンブル時に評価して、入力を加工し、展開 　・呼び出し：@[input]
10. アセンブリ言語2 マクロ定義の部分は 140行
11. アセンブリ言語2 ・ブロックの導入で比較的読みやすくなった ・マクロの定義の部分が大きくなる
12. 比較 gas sentasm mnasm
13. 今後 ・DSLの強化 ・自作cコンパイラにmnasmのインラインアセンブリの追加 ・自作cコンパイラのセルフホスト ・mnasmのDSLをsentasmや簡易cコンパイラを実装できるようにしたい ・機械語の出力 ・型の勉強
14. まとめ・感想 ・「読みやすさ」は、観点による ・「読みやすさ」だけではないので、そこも考えていきたい ・川合さんをはじめ、サポートしていただいた方々、 　本当にありがとうございました！
15. ありがとうございました