スキルだけでは満たせない、 “組織全体に”なじむオンボーディング/Onboarding that fits “throughout the organization” and cannot be satisfied by skills alone

登壇者名：Koya Hirata
登壇したイベントタイトル：D-Plus Tokyo #11~受けてよかった！自分が受けたい！オンボーディング Part2
登壇したイベントのURL：https://d-plus.connpass.com/event/343207/

Transcript

1. 1 スキルだけでは満たせない、 “組織全体に”なじむオンボーディング ひらったー @khirata_com
2. 2 2 © Bitkey Inc. 先に結論 オンボーディングでは、 スキルの習得と同じくらい チームの外と関わる機会が大事なのではないか
3. 3 3 © Bitkey Inc. このスライドの主な対象者とメリット • オンボーディング資料を作った/作る予定の人 チーム内外の関係構築の観点で改善点が見つかるかも
4. 4 4 © Bitkey Inc. 自己紹介 ひらったー ビットキーの技術広報 @khirata_com
5. 5 5 © Bitkey Inc. Outline 1. 私の最近のオンボーディング体験 2. 組織全体になじむために何ができるか 3. オンボーディングにどう取り入れるか 4. 付録
6. 6 © Bitkey Inc. 私の最近のオンボーディング体験
7. 7 7 © Bitkey Inc. 最近のオンボーディング 2024.10.01 Tue. 技術広報として ビットキーに入社 🙌
8. 8 8 © Bitkey Inc. スキル習得と成長の可視化の仕組みがあった 高品質なピープルマネジメント (詳しくは付録にて) パウリに知見があったことで 成長の可視化は順調！👌
9. 9 9 © Bitkey Inc. 関係構築バッチリ！ • ウソ・ホント自己紹介 • バリューズカード 迅速にチームになじめた ミッションの共有もしっかり • 組織インセプションデッキ 責任と期待も理解した！ • RACI図 (詳しくは付録にて)
10. 10 10 © Bitkey Inc. でも何かが足りない… チームにはすぐになじめたのに、 「会社になじめた」の実感は足りなかった
11. 11 11 © Bitkey Inc. なぜ足りないと思ったのか チームの“外”がわからない 🤔 • どんなチームがあるのか • どんな人がいるのか • それぞれどのように関わっているのか
12. 12 12 © Bitkey Inc. 会社になじみたいんだ！ 帰属意識が幸福につながると考察する研究も 北川夏樹・藤井聡. 帰属意識が主観的幸福感に及ぼす影響構造に関する研究. 2012. https://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/wp-content/uploads/paper/planning/46/well-being.pdf 帰属意識が強いと 貢献意欲・当事者意識が高まる チームをまたいだ 相談のしやすさ
13. 13 © Bitkey Inc. 組織全体になじむために何ができるか
14. 14 14 © Bitkey Inc. 入社3か月でよかったことを思い起こす 直感でよかった順に… 1. 他チームのマネージャーとの1on1 2. RACI図 3. 社内の非公式同好会でのボードゲーム 4. 「自分ひとりでこの仕事ができた！」の体験 5. スキルマップと成長の可視化 6. ウソ・ホント自己紹介 7. バリューズカード
15. 15 15 © Bitkey Inc. 入社3か月でよかったことを思い起こす 直感でよかった順に… 1. 他チームのマネージャーとの1on1 2. RACI図 3. 社内の非公式同好会でのボードゲーム 4. 「自分ひとりでこの仕事ができた！」の体験 5. スキルマップと成長の可視化 6. ウソ・ホント自己紹介 7. バリューズカード
16. 16 16 © Bitkey Inc. 「自分ひとりで この仕事ができた！」 ボドゲ <
17. 17 17 © Bitkey Inc. 「自分ひとりで この仕事ができた！」 ボドゲ < 自分でも驚く結果に！😳
18. 18 18 © Bitkey Inc. 導き出された仮説 スキル習得と同じくらい、 チームをまたいだ関係構築も重視したほうがいいのでは？ 💬 チームの外を大事に感じているのには、技術広報の特性も関係している 社内のさまざまな人と関わる仕事だから
19. 19 19 © Bitkey Inc. “組織社会化” 人が組織になじむことを指すことば 中途で入った場合は “組織再社会化” とも
20. 20 20 © Bitkey Inc. 組織社会化に貢献する要素 • 歴史 …組織の過去の歴史や重要な習慣、イベントなどの理解 • 組織内融通 …影響力のある人物や意思決定プロセスなどの理解 • 対人関係 …人間関係になじみ、仲間意識を得る • 専門用語や言葉遣い …組織で使われる言葉の理解 • 目標と価値観 …組織が持つ目標や価値観を、大事に思うようになる • スキルや業務知識、パフォーマンス …仕事上のスキルの獲得 参考: https://www.hakase.tech/onboarding/onboarding_outline/189
21. 21 21 © Bitkey Inc. スキルに直接関係しないもののほうが多い • 歴史 …組織の過去の歴史や重要な習慣、イベントなどの理解 • 組織内融通 …影響力のある人物や意思決定プロセスなどの理解 • 対人関係 …人間関係になじみ、仲間意識を得る • 専門用語や言葉遣い …組織で使われる言葉の理解 • 目標と価値観 …組織が持つ目標や価値観を、大事に思うようになる • スキルや業務知識、パフォーマンス …仕事上のスキルの獲得
22. 22 22 © Bitkey Inc. 上半分、言及されないことが多い (経験上) • 歴史 …組織の過去の歴史や重要な習慣、イベントなどの理解 • 組織内融通 …影響力のある人物や意思決定プロセスなどの理解 • 対人関係 …人間関係になじみ、仲間意識を得る • 専門用語や言葉遣い …組織で使われる言葉の理解 • 目標と価値観 …組織が持つ目標や価値観を、大事に思うようになる • スキルや業務知識、パフォーマンス …仕事上のスキルの獲得
23. 23 © Bitkey Inc. オンボーディングにどう取り入れるか 2つのアプローチに絞って紹介
24. 24 24 © Bitkey Inc. ネームコーリング効果 • 自分の名前を呼ばれると嬉しく感じやすい • 「受け入れられている」の実感にも 「名前を呼んでくれる人」の数を増やす 名前を呼ぶことが生産性に影響することを示唆する研究結果も https://corp.kaonavi.jp/news/20180926-2/
25. 25 25 © Bitkey Inc. アクティビティの例 • ボドゲ会 • シャッフルランチ • チーム外メンバーとの1on1 • カンファレンスやイベントなどに一緒にいく 新メンバーとチーム外メンバーとの接点の量と質を上げる！ 「名前を呼んでくれる人」の数を増やす
26. 26 26 © Bitkey Inc. 組織の歴史のインプット 自/他チームのなりたち、変遷を知る機会をつくろう 文脈を共有することで仲間の実感が湧く 共通語の獲得も
27. 27 27 © Bitkey Inc. 組織の歴史のインプット アクティビティの例 • 自チームのなりたち、メンバーを欲した背景を伝える • 他チームの歴史は、他チームのマネージャーとの1on1で ◦ 影響力のある人物との関係構築も兼ねられる ◦ 他チーム丸ごとでもOK より多くの人と接点を設けやすい
28. 28 28 © Bitkey Inc. 入社3か月でよかったことを思い起こす 直感でよかった順に 1. 他チームのマネージャーとの1on1 2. RACI図 3. 社内の非公式同好会でのボードゲーム 4. 「自分ひとりでこの仕事ができた！」の体験 5. スキルマップと成長の可視化 6. ウソ・ホント自己紹介 7. バリューズカード 実はよかった度1位はこれ！ • 他チームの歴史を知れた • 影響力のある人との関係 構築
29. 29 29 © Bitkey Inc. まとめ オンボーディングには、チームの外と関わる機会も取り入れよう！ おすすめの考え方は • 「名前を呼んでくれる人」を増やす • 組織の歴史を知る機会をつくる
30. 30 30 © Bitkey Inc. ビットキーは仲間を募集中です！ ハードからソフトまで作っている楽しい会社です！ ものづくりが大好きな人たちが集まっています！ https://bitkey.co.jp/careers/
31. 31 31 © Bitkey Inc. 付録 • 受けてよかったピープルマネジメントの紹介 • チームビルディングでよかったもの紹介 • 素敵だったオンボーディング解説スライドの紹介
32. 32 32 © Bitkey Inc. 受けてよかったピープルマネジメント (1) Will/Can/Shouldの意識合わせ タスクを「努力が必要な度合い」と「リス クの大きさ」でマッピング
33. 33 33 © Bitkey Inc. 受けてよかったピープルマネジメント (2) この3か月で達成したいストーリーを言語化
34. 34 34 © Bitkey Inc. 受けてよかったピープルマネジメント (3) ストーリーから「なりたい状態」を言語化 毎月の振り返りで、現在地点と次のア クションを可視化
35. 35 35 © Bitkey Inc. チームビルディングでよかったもの (1) ウソ・ホント自己紹介 • 正式名称があるのか不明 • 自己紹介をするなかで、ひとつだけ嘘を交える • 周りの人がどれが嘘かを当てるゲーム
36. 36 36 © Bitkey Inc. オンボーディング紹介資料でよかったもの (2) バリューズカード • 価値観の取捨選択を迫られるゲーム • 最後に残った 5つがあなたの大事にし ているもの • 取捨選択が苦しい & 楽しい Webで無料でできちゃう！(2025.02時点) https://get.wevox.io/valuescard
37. 37 37 © Bitkey Inc. 素敵だったオンボーディング解説スライド • 新聞社のエンジニアリング組織が本気で取り組むオンボーディング /devreljp48 ◦ 歴史・ドメイン知識のインプット素敵 • フルリモートStartupのオンボーディングTips ◦ 5日間のみっちりスケジュールへの熱意がすごい • 新入社員の呪いの解き方 ◦ 心理の解説、すばらしい ◦ 実績解除マップ、ハードスキル履修マップおもしろい